突然ですが自然風景はお好きですか?
私は大好き。四季折々の景観が楽しい日本に生まれて良かったと常々思っています。
春、もっとも早く咲く花として「春告草(はるつげぐさ)」の異名をもつ梅の花。
如浄禅師の示衆(師僧が弟子に行う説法)に『梅開早春』という句があります。
「梅、早春に開く」と詠むと「早春になったから梅が咲いた」という意味になりますが、実はもう1つ詠み方があるらしいのです。
「梅、早春を開く」
「梅が咲いたから早春になった」
春が訪れて花々が咲くのではなく、梅一輪、花一輪、草一片、それぞれが在って春が在るんだという意味になります。大きく見ると多数ある中の1つと見えてしまいがちだけど、ひとつひとつが春を織りなすかけがえのない大切なモノなんだ。そう思えるこちらの詠み方が私は好きだなーと思います。
一文字違うだけでガラッと意味合いが変わるって風流ですよね。この豆知識、どうぞ人に語って自慢してくれても良いんですよ。
というわけで梅が見頃を迎える早春の候。
梅園としても有名な『豪農の館 内山邸』へ行ってきました。ゆったり見られるし、とても絶景だったのでおすすめです。
目次
豪農の館 内山邸 基本情報
施設概要
国登録有形文化財。建物の大部分は11代内山年彦によって幕末の慶応4年に建てられ、江戸時代の典型的な豪農屋敷の構えと生活様式をとどめている。明治期、12代内山外川によって改装された表座敷や書院の一部は、すべて選び抜かれた材料でつくられ、当時の千石地主の繁栄ぶるが偲ばれ、多種類の庭木、名石等が配置された広大な庭園とともに深遠な趣きをただよわせる。明治期及び清朝末期の書の巨匠たちの作品等も邸内で鑑賞できる。お茶、お花などの文化的諸行事の開催の場としても利用できる。(内山邸パンフレットより抜粋)
映画ロケ地としても使用されたことがある!
営業日
開館時間:9:30~17:00
休館日:毎週火曜日及び年末年始
見学料:一般(大学生含む)200円
団体割引:30名以上10%引、100名以上20%引
※児童生徒、70歳以上(年齢を証明できるものが必要)、各種手帳をお持ちの障がい者の方及び付き添いの方1名は無料
アクセス
住所:
〒930-2211 富山県富山市宮尾903
TEL:
076-432-4567
バスの場合:
富山地鉄バス(富山駅前のりば)
八幡経由四方行き「住吉内山邸口」下車徒歩約20分
車の場合:
富山駅から約10分
富山西I.Cから約20分
富山I.Cから約30分
富山空港から約30分
駐車場
道路挟んで向かいに無料の駐車場あり
豪農の館 内山邸の梅園に行ってきた
梅園は東最奥にあります。
受付で料金を支払ったら、すぐ左側にお手洗いがあるのでそこを抜けて東に進むと最短です。
門をくぐると一面、梅だった。すごく梅園って感じです。60本もの梅の木が植えられているのだとか。
内山邸の東側は他の建造物で遮られていないので、立山連峰が一望できる。絶景である。
歴史ある建物と梅の共演。趣きありすぎて見惚れるしかない。
快晴の中の快晴、そして内山邸名物『枝垂れ梅』のちょうど見頃に訪れることができた私。おじちゃんに「あんた、いい時にきたね~」と褒められた。いえい。
同じ梅でも、色や形が様々。梅の木それぞれに何の梅なのか札がついていたので、勉強になった。自分が好きだなーと思った梅の名前が知れるの嬉しいよね。私は艶やかな緋梅が好き。
まだ蕾の梅も可愛らしいです。
事前に知っておきたいこと
見頃は?
1月末~3月下旬まで。例年3月中旬頃に夜間ライトアップも催される。
早咲きの梅もあれば、遅咲きの梅もあるので、シーズン中はいつ訪れても楽しめるようになってます。
画像:内山邸公式サイト(https://www.bunka-toyama.jp/uchiyama/)より
何時ごろがおすすめ?
内山邸の東側に位置する梅園。
私は15:00頃訪れましたが、一部、建物や木の影に入ってしまっている梅がありました。
十分楽しめましたが、東から西へ移動する太陽のことを考えると、気になる人はもう少し早めに訪れたら良いと思います。
まとめ
という訳で『内山邸 梅園』の紹介でした。
はじめて行きましたが、一見の価値ありな素晴らしい景色でした。次は梅園ライトアップも見てみたい。
結婚式の前撮り撮影をされている人もいましたよ。
春夏秋冬どの季節に訪れても素敵な景観のようです。富山を誇る景色を見に、あなたも訪れてはいかが?