『世界がもし100人の村だったら』という本をご存知でしょうか。
2001年頃に世界中で広まった本で、当時63億人いた世界人口を100人の村に縮めて考えた時、年代、人種、宗教、男女比など、100人の村人がどんな比率で構成されるかということを紹介した本です。
世界には63億人の人がいますが
もしそれを100人の村に縮めると
どうなるのでしょう。
100人のうち52人が女性です
48人が男性です30人が子どもで
70人が大人です
そのうち7人が
お年寄りです
実は今日、古本屋で偶然この本を見つけて、思わず手にとりました。
今から17年前の2001年といえば私は小学生。当時のニュースや学校でかなり取り上げられていたことを思い出し、とても懐かしい気持ちで本に目を通しました。
そして、ふと思いました。
本の内容は、17年前のデータを基にして書かれたもの。
17年経った今、世界を100人の村にしてみた時、世界はどんな風に変わっているんだろうか。
ネットで調べてみると、2016年版『世界がもし100人の村だったら』(動画)や、新しいデータを配信しているIf the World were 100 PEOPLEというサイトを見つけたので、2001年と比較した2018年版をまとめてみました。
この17年間で世界がどう変わっているのか、予想しながら見てみて下さい。
『世界がもし100人の村だったら』2001年と2018年版比較
※2018年版の数値は2018.10.17時点で確認できたもの。
参考サイト:If the World were 100 PEOPLE、『世界がもし100人の村だったら』、2016年版『世界がもし100人の村だったら』(動画)
人口・男女比・年齢
世界には63億人の人がいますが
もしそれを100人の村に縮めると
どうなるのでしょう。
100人のうち52人が女性です
48人が男性です30人が子どもで
70人が大人です
そのうち7人が
お年寄りです
↓2018年
世界には75億人の人がいますが
もしそれを100人の村に縮めると
どうなるのでしょう。
100人のうち
50人が女性です
50人が男性です
25人が子どもで
75人が大人です
そのうち9人が
お年寄りです
人種
61人がアジア人です
13人がアフリカ人
13人が南北アメリカ人
12人がヨーロッパ人
あとは南太平洋地域の人です
↓2018年
60人がアジア人です
16人がアフリカ人
14人が南北アメリカ人
10人がヨーロッパ人
あとは南太平洋地域の人です
言語
17人は中国語をしゃべり
9人は英語を
8人はヒンディー語とウルドゥー語を
6人はスペイン語を
6人はロシア語を
4人はアラビア語をしゃべります
これでようやく、村人の半分です
あと半分はベンガル語、ポルトガル語、
インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語などを
しゃべります
↓2018年
12人は中国語をしゃべり
6人はスペイン語を
5人は英語を
4人はヒンディー語を
2人はロシア語を
3人はアラビア語、ベンガル語、ポルトガル語を
2人は日本語とロシア語をしゃべります
これでようやく、村人の4割です
あと6割は他の言語をしゃべります
住居・水
75人は食べ物の蓄えがあり
雨露をしのぐところがあります
でも、あとの25人はそうではありません
17人は、きれいで安全な水を飲めません
↓2018年
78人は食べ物の蓄えがあり
雨露をしのぐところがあります
でも、あとの22人はそうではありません
9人は、きれいで安全な水を飲めません
教育
村人のうち
1人が大学の教育を受け
2人がコンピューターをもっています
けれど、14人は文字が読めません
↓2018年
村人のうち
7人が大学の教育を受け
40人がコンピューターをもっています
けれど、14人は文字が読めません
貧困・栄養状態
村に住む人びとの100人のうち
20人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも15人は太り過ぎですすべての富のうち
6人が59%をもっていて
みんなアメリカ合衆国の人です
74人が39%を
20人が、たったの2%を分けあっています
↓2018年
村に住む人びとの100人のうち
11人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも22人は太り過ぎです
100人のうち
村人たちの持っているお金は
15人が2ドル(約220円)以下
56人が2~10ドル(220円~1100円)
13人が10~20ドル(1100円~2200円)
9人が20~50ドル(2200円~5560円)
6人が50~90ドル(5560円~1万円)
1人が90ドル以上(1万円~)
1人の人間が全体のお金の50パーセントを所有しているのです。
まとめ
いかがでしたか?
日本の人口は減っていますが、世界人口はめちゃくちゃ増えてます。
貧困面は改善していますが、まだまだ差が激しいです。
コンピューターを持っている人はかなり増えましたが、まだ持っていない人の方が多い。
自分の周りだけを見ていると忘れてしまうようなことに気づかされます。
もしかしたら日本の中では運に恵まれなかった方かもしれないけれど、
衣食住にはとりあえず困ることのない日本に生まれているという時点で、私達はかなりの運の持ち主といってもいい。
私のように、今の今までこの『世界がもし100人の村だったら』という本の存在を忘れてしまっていた方。または、若い方だと知らない方もたくさんいるかもしれないですね。
この本は、1冊家庭に置いておくべきだと思います。
時間や人間関係に追われる毎日に、自分の生い立ちに嫌気がさした時に、ふと思い出して読み返してほしい、そんな本です。
つい忘れてしまう、日常を日常として今日を過ごせることのミラクルに気づかせてくれる、そんな本です。
ぜひ一読してみてください。
それにしても、100人の村として考えたときに、男女比が50:50になるなんて、何だか不思議な感じです。ちょっと怖くて、でもロマンチック…。
それにしても、今日はとても良い日でした。忘れていた素敵な本を思い出せてラッキー。